一度お読みください。
宮本 輝、「優駿」吉川英治文学賞受賞作品。
北海道の小さな牧場で生まれ”オラシオン(祈り)”と名付けられた1頭の競走馬は、周囲の人々から様々な想いを託され日本ダービーに出走する。
この本を読むと1頭の競走馬に携わる、馬主、調教師、担当厩務員、騎手などのさまざまな思いが募って念願の大レースに出走するのだと気づかせてくれます。
この小説は、優駿ORACIONとして映画化されました。
実際のダービーを映像を映画で使ったのですが、このときの1番人気のマティリアル号の優勝を信じ込んでいた映画スタッフは、同じ鹿毛の子供時代の撮影用の子馬もすでに用意して撮影に臨みました。
ところがフタを明けてみると、4番人気のメリーナイス号の6馬身差の圧勝でした。
しかもこのメリーナイス、栗毛で四白流星(4本の脚元が靴下を履いたように白く顔の額から鼻の上にかけて白い紋がある)のド派手な馬で、代わりの子馬探しで大変な事になったらしいです。
結局、四白の馬に流星の化粧をして撮影したそうです。
その子馬はやがてマヤノオラシオンという名で競走馬としてデビューを果たしました。
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